机上査定と訪問査定は何が違う?|高すぎる査定額の裏側も本音で解説

売却の進め方

みなさんこんにちは!本音みなとです!

今日も不動産の本音をお伝えしていきます。今回のテーマは「不動産査定」。

もちろん今日も、皆さんへの営業活動は一切しません笑

それでは行きましょう!

前回まで媒介契約の話をしてきましたが、その手前にあるのが【査定】です。売却を考えたとき、みなさんが最初にやることですよね。

ネットで「無料査定」と検索すると、いくらでも出てきます。ポチッと押せば、数日後には金額が届く。便利な時代です。

でも——その金額、【どういう意味の数字か】ご存じでしょうか?

今回も貸鯉さんと雑井さんの例を見てみましょう!

雑井さんは一括査定に申し込み、4社から見積もりをもらいました。一番高い3,800万円を出したA社に即決。ところが半年経っても売れず、何度も値下げして、結局3,200万円で成約しました。

貸鯉さんは同じく複数社に査定を頼みましたが、金額だけでは決めませんでした。各社に「その価格の根拠を教えてください」と質問し、納得できる説明をした会社に依頼。3ヶ月ほどで、ほぼ査定どおりの価格で売れました。

同じ査定でも、受け取り方でこれだけ変わります。今日は12年間、査定書を作り続けてきた私が本音でお伝えします!

査定額を確認するイメージ

①結論:査定額は「売れる価格」ではありません

まずここから。勉強熱心なみなさんなら薄々気づいているかもしれません。

【査定額とは、”この価格なら売れるだろう”という不動産会社の予想であって、約束ではない】

これが査定金額の正体です。

不動産会社がその金額で買い取るわけではありません。保証もありません。あくまで【予想】です。

実際、ある調査では、査定額と実際の売却価格に差があったと答えた方が55.1%。そのうち66.8%が「査定額より安く売れた」と回答しています。

半分以上の方が、査定額どおりには売れていないんです。この前提を持っているかどうかで、売却の進め方はまったく変わります。

2種類の査定を比べるイメージ

②机上査定と訪問査定、違いはここです

査定には2種類あります。

【机上査定(簡易査定)】

  • ◯ 物件を見ずに、データだけで金額を出す
  • ◯ 立地・間取り・築年数・面積などから算出
  • ◯ 早い(即日〜数日で結果が出る)
  • ◆ 物件の個別事情が反映されない
  • ◆ 精度は低め

【訪問査定】

  • ◯ 担当者が実際に物件を見て金額を出す
  • ◯ 室内の状態、日当たり、境界、リフォーム履歴まで確認
  • ◯ 精度が高い
  • ◆ 立ち会いが必要
  • ◆ 訪問から結果まで1週間〜10日ほどかかる

同じ築20年のマンションでも、きれいに使われている部屋と、傷みが激しい部屋では価値が違います。【その差はデータには出てきません】。見なければ分からないんです。

複数社を比較するイメージ

③おすすめの使い方は「机上でざっくり、訪問で絞る」

では、どう使い分けるか。実務でおすすめしているのはこの順番です。

  • ◯ まず机上査定で、複数社からざっくりした相場感をつかむ
  • ◯ そのうえで、話を聞いてみたい2〜3社に訪問査定を依頼する
  • ◯ 訪問査定の金額と説明を比べて、任せる会社を決める

いきなり全社に訪問査定を頼むと、休日が全部つぶれます。逆に机上査定だけで決めてしまうと、精度の低い数字で売り出すことになります。

【机上査定は”絞り込みのため”、訪問査定は”決めるため”】——この役割分担を意識してください。

なお、机上査定でも訪問査定でも、費用はかかりません。どちらも無料です。

高額査定に戸惑うイメージ

④【ここだけの話】高すぎる査定額には理由があります

ここが今日、一番お伝えしたいところです。

複数社に査定を頼むと、金額にばらつきが出ます。1社だけ飛び抜けて高い——そんなことも珍しくありません。

嬉しいですよね。でも、一旦落ち着きましょう笑

【査定額が高いほど、売却を任せてもらいやすい】

これが業界の現実です。前回お伝えしたとおり、媒介契約は基本3ヶ月。その間、その会社が窓口を握れます。だから【まず契約を取るために、高めの数字を出す】会社が出てくるわけです。

そして売れないまま数週間が過ぎたころ、こう言われます。「そろそろ価格を見直しましょうか」

雑井さんが辿ったのが、まさにこの道でした。

誤解しないでほしいのですが、査定額が高い会社がすべて悪いわけではありません。本当に強気で売れる根拠を持っている場合もあります。

大事なのは【その金額に根拠があるかどうか】。金額の大きさではありません。

査定の根拠を質問するイメージ

⑤査定額の見極め方

では、どう見極めるか。やることは1つです。

【根拠を聞いてください】

不動産の査定でよく使われるのが「取引事例比較法」という方法です。近隣で実際に成約した似た物件の価格をもとに、条件の差を調整して金額を出します。

だから、こう聞けばいいんです。

  • ◯ この金額の根拠になった成約事例を見せてください
  • ◯ その事例は、築年数・面積・駅からの距離が近いですか?
  • ◯ うちの物件と比べて、プラスとマイナスはどこですか?
  • ◯ この価格で売れなかった場合、次はどうしますか?

きちんとした会社なら、資料を出して説明できます。逆に【「相場的にこのくらいです」としか答えられない会社】は要注意です。

そして最後の質問が地味に効きます。売れなかったときの話を、契約前にできる担当者かどうか。ここに誠実さが出ます。

〜ワンポイント・アドバイス〜

査定のことを全部覚える必要はありません・・・

しかし!査定書を受け取ったら、これだけは確認しましょう!それは・・・

【「この価格の根拠を教えてください」と、必ず声に出して聞く】ことです。

たったこの一言で、会社の姿勢がはっきり分かります。資料を出して丁寧に説明する会社と、言葉を濁す会社。差は歴然です。

そして聞かれた側も、「この売主さんはちゃんと見ている」と分かります。いい加減な数字は出しにくくなるんです。

遠慮はいりません。査定は無料ですが、あなたの人生で一番大きな資産の話です。納得いくまで聞いてください!!

チェックリストのイメージ

まとめ:査定を受けるときのチェックリスト

  • □ 査定額は「予想」であって「約束」ではないと理解した
  • □ 机上査定と訪問査定の違いを知った
  • □ 机上でざっくり、訪問で絞るという順番を決めた
  • □ 訪問査定は2〜3社に絞って依頼した
  • □ 一番高い金額に飛びついていない
  • □ 各社に「この価格の根拠」を質問した
  • □ 成約事例が自分の物件と近い条件か確認した
  • □ 「売れなかったらどうするか」も聞いた

査定は、売却の入口です。ここで数字だけを見て決めてしまうと、あとの3ヶ月がつらくなります。【金額ではなく、根拠と説明で選んでください】

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「査定額がバラバラで困っている」「高い金額を出されたけど不安」そんなみなさんの疑問や体験談。コメント欄でお待ちしてます!

すでに売却を経験された先輩方!査定額と実際の成約価格はどうでしたか?後輩のみなさんに是非教えてください✨️

一緒に、後悔しない不動産取引を目指しましょう!

不動産売買仲介歴12年。「キレイごとなし、業界の本音」をコンセプトに情報発信中。

次回予告

査定額が出たら、次に決めるのが【いくらで売り出すか】です。実はこれ、査定額そのままにするとは限りません。

次回は【高く売るための売り出し価格の決め方】。強気に出すべきか、相場に合わせるべきか。売れる価格の作り方を、忖度なしでお伝えします。それでは次回もお楽しみに!

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