高く売るための売り出し価格の決め方|「まず高めに出す」が危険な理由

売却の進め方

みなさんこんにちは!本音みなとです!

今日も不動産の本音をお伝えしていきます。今回のテーマは「売り出し価格」。

もちろん今日も、皆さんへの営業活動は一切しません笑

それでは行きましょう!

前回、査定額は「約束ではなく予想」だとお伝えしました。では査定額が出たあと、実際にいくらで売り出すのか。今日はその話です。

ここ、多くの方が査定額=売り出し価格だと思っています。でも実は違うんです🤔

今回も貸鯉さんと雑井さんの例を見てみましょう!

雑井さんは査定額3,000万円のところ、「まず高めに出して、売れなかったら下げればいい」と考えて3,400万円で売り出しました。反響はほぼゼロ。2ヶ月後に3,200万円、さらに2ヶ月後に3,000万円へ。ようやく問い合わせが入りましたが、そのころには売れ残り物件と見られてしまい、結局2,850万円で成約しました。

貸鯉さんは査定額どおりの3,000万円で売り出しました。売り出し初週で内覧が3件入り、3週間で買主が決定。ほぼ満額で成約しています。

短時間で売却が決まり、価格も納得のいくものになりました。

同じ物件、同じ相場。違ったのは【最初の価格】だけでした。

①結論:売り出し価格を決めるのは、あなたです

売り出し価格を決めるのは売主自身

まずここを押さえてください。

【査定額を出すのは不動産会社。でも、売り出し価格を決めるのは売主】

前回お伝えしたとおり、査定額はあくまで会社の予想です。それを参考にしながら、最終的にいくらで出すかを決めるのは、売主であるみなさんなんです。

つまり【いくらで出すかは、自分で決めていい】。ここには自由があります。

ただし自由があるということは、責任も自分側にあるということ。この価格設定が、売却の成否をほぼ決めてしまいます。

②価格を決める3つの軸

相場・最低ライン・期限の3つの軸

では何を基準に決めるか。私はいつも、この3つを紙に書いてもらいます。

【軸1:相場】
査定額と、周辺の似た物件の売り出し価格。買主が比較するのはここです。

【軸2:最低ライン】
これ以下では売れない、という金額。計算式はシンプルです。

  • ◯ 住宅ローンの残債
  • ◯ 仲介手数料などの諸費用
  • ◯ (足りない分を自己資金で払えるなら、その額を差し引く)

住み替えの場合、この最低ラインを割ると次の家が買えません。【必ず最初に出しておいてください】

【軸3:期限】
いつまでに売りたいか。転勤や住み替えで期日があるなら、価格は相場寄りにするしかありません。逆に「何年かかってもいい」なら、強気の設定も選べます。

この3つが揃って、はじめて価格が決められます。相場だけ見て決めると、あとで苦しくなるんです。

③【ここだけの話】「まず高めに出す」が危険な理由

高めに出して売れ残る危険性

さて、本題です。

「とりあえず高めに出して、ダメなら下げよう」——これ、本当によく聞きます。一見すると賢い戦略に見えますよね。

でも私は、あまりおすすめしていません。理由は2つあります。

【理由1:売り出し直後が一番注目される】

物件は、売り出した瞬間が一番見られます。ポータルサイトの新着に載り、条件登録している人へ通知が飛び、待っていた買主が一斉に見るからです。

つまり【一番おいしい時期は最初の2週間ほど】。ここを高すぎる価格で通過してしまうと、その買主たちは二度と戻ってきません。値下げしたころには、みんな別の物件を決めています。

【理由2:長引くほど「売れ残り」に見える】

前回、買主側は情報更新日を見るとお伝えしました。掲載が長い物件は、それだけで警戒されます。

「何か問題があるのでは」「まだ下がるのでは」——そう思われて、さらに値下げを求められる。雑井さんが最終的に査定額を下回ったのは、これが理由です。

高く出すこと自体が悪いわけではありません。ただ【下げれば売れる】というほど単純ではない、ということです。

④ポータルサイトの「検索の区切り」を意識する

ポータルサイトの価格帯検索の区切り

もう一つ、実務的なコツをお伝えします。

買主はポータルサイトで【価格帯を指定して】物件を探します。「3,000万円以下」「3,500万円以下」といった区切りですね。

ここで大事なのは、【区切りの少し上に価格を置くと、検索から漏れてしまう】ことです。

たとえば3,080万円で出すと、「3,000万円以下」で検索している人のリストには出てきません。たった80万円の差で、たくさんの買主の目に触れなくなるんです。

  • ◯ 3,000万円ちょうどにして、検索に確実に乗せる
  • ◆ 3,080万円にして、検索から漏れる

もちろん相場との兼ね合いはあります。でも【あと少し下げれば区切りに入る】という場合は、そちらを選んだほうが結果的に高く売れることが多いです。

担当者に「この価格だと検索の区切りに入りますか?」と聞いてみてください。

⑤売れないときの価格改定はいつ?

価格改定の相談をする売主と担当者

それでも売れないことはあります。そのときの目安をお伝えします。

一般的に、価格改定を検討するのは【売り出しから3ヶ月】がひとつの区切りです。自宅の売却期間は平均で3〜6ヶ月と言われますから、3ヶ月動きがなければ何かがずれています。

ただし【下げる前に、原因を確かめてください】

  • ◯ 問い合わせも内覧もない → 価格が高すぎる可能性が高い
  • ◯ 内覧はあるが決まらない → 価格ではなく、部屋の見せ方や条件面に原因があるかも
  • ◆ そもそも広告が出ていない → 会社の活動に問題があるかも

【業界でよく見る話】値下げは一番簡単な打ち手なので、担当者はまずそこを提案しがちです。でも内覧が入っているのに決まらないなら、値下げしても解決しません。

「反響は何件ありましたか?」「内覧は何組でしたか?」——この2つを聞けば、原因がどこにあるか見えてきます。

〜ワンポイント・アドバイス〜

価格の話は複雑で、全部を判断するのは大変です・・・

しかし!売り出し価格を決める前に、これだけは!それは・・・

【最低ラインを、先に紙に書いておく】ことです。

ローン残債と諸費用を足して、「これ以下では売れない」という数字を出しておく。たったこれだけで、売却中の判断がぶれなくなります。

売り出して数ヶ月、値下げの相談をされたとき。この数字を持っていれば、「ここまでは下げられるが、これ以上は無理です」と即答できます。持っていないと、雰囲気で下げてしまうんです。

価格を決める前に、まず最低ライン。この順番を守ってください!!

まとめ:売り出し価格を決めるときのチェックリスト

売り出し価格のまとめ
  • □ 売り出し価格を決めるのは自分だと理解した
  • □ 相場・最低ライン・期限の3つを書き出した
  • □ ローン残債と諸費用から最低ラインを計算した
  • □ 「まず高めに出す」のリスクを理解した
  • □ 売り出し直後が一番注目されると知った
  • □ 検索の区切り価格を担当者に確認した
  • □ 3ヶ月動かなければ見直すと決めておいた
  • □ 値下げの前に反響数と内覧数を聞くと決めた

売り出し価格は、売却でいちばん重要な決断です。そして【一番いい買主は、最初の2週間に来ます】。その人たちに届く価格かどうか——ここを基準に考えてみてください。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「いくらで出すべきか迷っている」「値下げを提案されて困っている」そんなみなさんの疑問や体験談。コメント欄でお待ちしてます!

すでに売却を経験された先輩方!売り出し価格はどう決めましたか?後輩のみなさんに是非教えてください✨️

一緒に、後悔しない不動産取引を目指しましょう!

不動産売買仲介歴12年。「キレイごとなし、業界の本音」をコンセプトに情報発信中。

次回予告

価格が決まったら、いよいよ買主がやってきます。そこで勝負を分けるのが【内覧】です。

次回は【内覧を成功させる7つの準備】。買主が実際にどこを見ているのか、案内してきた立場から忖度なしでお伝えします。それでは次回もお楽しみに!

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